もしあの時、結婚せずに仕事を続けていたら
もしあの大学に入学できていたら
あの時失敗していなかったら
「過去の記憶に苦しめられている」という方へ
過去を悔やむ人は、過去をベースにして自分を抑え込んでしまっています。
- 今までうまくいかなかったから
- 過去にひどい失敗をして今も立ち直れないから
- また同じようなつらい思いはしたくないから
という風に思い、「だから自分はダメなんだ」と落ち込んでしまいます。
でも、あなたには
- もっと活躍したい
- 人から尊敬されたい
というような願望もあるはずです。
「自分の○○なところを変えたいと思う」
それにもかかわらず、変わることが出来ず、落ち込んでしまう。
それは、過去を基準にして物事を考えているからです。
はじめまして。苫米地式コーチング認定コーチの渡辺です。
過去をベースにして考えてしまうのは、「脳の機能」の特性です。
この記事では、認知科学をベースに「どうしたら過去にとらわれなくなるか」を解説します。
この記事を読むことで、
- 過去にとらわれなくなる
- 自分の願望を叶えられるようになる
にはどうしたらいいのかが分かります。
なぜ、過去に囚われてしまうのか?
クリックできる目次
脳は過去の記憶ベースで考える
私たちは、過去を前提として未来を考えます。
そのせいで、過去の記憶に囚われてしまいます。
それは、脳の機能のせいです。
脳は、ものすごい働きをしているように見せかけるのが上手です。
実は、脳は「昨日見たものを今日も見た」と装っているだけなのです。
実際は見ていないのに、見た気にさせているのです。
過去に見て、「なんとなく記憶に入っていたら」もう見ないのです。
つまり、「私たちが見ている世界は、過去の記憶だけで成り立っている」のです。
だから、過去の記憶ベースでしか物事を考えられないのです。
なぜ、脳はそんな手抜きをするのか?
私たちは、目の前にあるものを見ていると思っていますが、それは見ている気になっているだけです。
脳の働きで、過去の記憶が再現されているだけなのです。
なぜ、脳はそんな手抜きをするのでしょうか?
目の前に広がっている情報は量が膨大です。
全て再現していたら、脳の情報処理能力は追いつけなくなるからです。
脳が本気で働けば、発電所ひとつ分のエネルギーが必要になると言われています。
だから、普段の脳は省エネルギーモードで働いているのです。
脳は、巧妙に情報を遮断している
過去に囚われてしまい落ち込むことが多い。
そんな悩みがあるのは、「RAS」(網様体賦活系)の働きのせいです。
私たちが過去ベースで生きているのは「RAS」の働きの結果です。
「RAS」とは、脳の情報識別機能のことです。
脳が重要だと思った情報だけを、私たちの意識に上げる。
それ以外の情報は、無意識に蓄積させる。
それが、「RAS」の働きです
だから、脳内では
「昨日までの自分が重要だと思ったことを、今日も重要だと認識する」
といったことが起きています。
それは、「RAS」が情報を選別して、過去の記憶だけを意識に上げさせるからです。
そのために、私たちは過去ベースでしか物事を考えられないのです。
脳内では、現状維持の力が強く働いています。
なぜなら、「脳にとって重要なのは生き残ること」だからです。
どうしてあなたの能力が制限されるのか?
昨日までの自分が重要だと思ったことを、今日も重要だと認識する。
これが脳の特性です。
そのせいで、あなたは本来の力が発揮できていないのです。
それは、過去の情報が「他人からの刷り込み」の結果だからです。
- 親のものさし
- 会社のものさし
- 世間のものさし
これらは、「借り物のものさし」です。
自分の「ものさし」ではありません。
このままだと今後も、他人のものさしで生きていくという状態が続きます。
- 何をやっても物足りない。
- 頭がもやもやする状態
が続くことになります。
あなたを縛るものさし(お金)とは?
お金が一番大切
- もっと勉強していい大学を出ていたら、今頃は楽な生活が出来たのに・・・
その考えは、本当に正しいといえるでしょうか?
一流大学を出ても、お金のない人はたくさんいます。
それに、勝ち組と言われ贅沢な暮らしをしていても、激務に悩まされストレスで心と体を病んでいる人がたくさんいます。
お金のためだったら何でもやるという価値観は、親や世間からの刷り込みです。
自分の物差しではありません。
お金が最優先だと、お金のためにやりたくない仕事を選ぶことになります。
お金のためでなく、自分のやりたいことを基準に仕事を選ぶべきです。
人は、やりたいことをやっている時にクリエイティブになれます。
その結果、新しいサービスや商品を生み出せるようになります。
本当に意味でお金に恵まれるようになります。
お金がないからと言って悩む必要はありません。
確かに生活していくためにはお金も大事です。
だからと言って、それがすべてではありません。
お金以外にも大切なことがあるはずです。
それを自分の意志で決めるのがゴール設定です。
人間の価値は、どんなゴールを持っているかで決まるからです。
人生を変える方法!
人生を変えたい
自分を変えたい
誰かを幸せにしたい
あなたが変わりたいと思うのなら
今までの自分をすべてリセットする
覚悟が必要です。
なぜなら、いままでのあなたは「他人からの刷り込み」でいっぱいだからです。
- これまでの自分をリセットする
- 自分が本当に欲しいものを自分のモノサシで選びなおす
これが変わるということです。
多くの人が変われないのは、「自分を手放せないから」です。
なぜなら、他人のモノサシを借りて生きていると
考えなくて済むので楽
だからです。
つまり、現状維持の力が働いているのです。
でも、その現状はいつも頭がモヤモヤしている世界です。
後悔のない人生にしたいなら、これまでの自分をリセットする覚悟が必要です。
過去に囚われなくなるには!
時間に対する考え方を反転させる!
私たちは、過去の記憶をベースに現在や未来を認識します。
このままいけば、きっとこうなるに違いない。
これが多くの人の考え方です。
でもこれだと、自分を変えることはできません。
過去の結果が未来になっているからです。
そこで、時間に対する考え方を反転させます。
未来の結果が現在になると考えるのです。
たとえば、
未来に○○になりたいから、今○○をしたい。
という具合に考えてください。
未来の自分の姿から逆算して考えるのです。
未来の出来事が過去を変える
私たちは過去ベースで物事をとらえます。
その時に時間は、過去から未来に流れています。
「過去に○○があったから、今こうなった。」
という風に。
未来ベースで考える時は、未来から過去に時間が流れます。
「未来に○○になりたいから、今こうする。」
という具合に。
実際に、未来が過去を変えるのです。
たとえば、
あなたは薬を買うために薬局に行きました。
レジに並んで待っていてもなかなか前には進みません。
そこで、「ツイてないなあ」と思いながら別の店に行くことにしました。
すると、別の店では同じ薬が2割引きで買えることが分かりました。
あなたは、「ラッキー」と思いながら店を出ました。
あなたは最初の店では、「ツイてないな」と思いました。
でも、別の店では、「ラッキー」に変わりました。
未来の出来事が過去を変えたことになります。
脳の機能を利用して未来を変える!
自分の人生がこれからもパッとしないと思うのは、
「過去の延長線上に未來がある」
と考えるからです。
「今パッとしないから、未来もパッとしないに違いない」
という風に。
そうすると、脳は「未来がパッとしないことに関する情報」を集め始めます。
自分の人生を最高にするにはどうしたらいいのか?
それは、
「未来の出来事が過去を変える」
と考えることです。
そして、
「私の未来は最高だ!」
だと考えることです。
そうすると、脳が集めてくる情報が変わります。
脳は、最高の未来にするための情報を集め始めます。
まとめ
- 「未来の出来事が過去を変える」と考える
なりたい自分に変わる方法は、
- 私の未来は最高だと思う。
- どうなったら最高なのかを考える
そうすることで、脳の働き方が変わります。
「現状維持をする脳」
から
「最高の人生にする脳」
に変ります。
そのためには、
自分の本音にふたをせずに、
「自分にとって何が最高なのか」
を正直に考えてみて下さい。
苫米地式コーチング認定コーチ 渡辺 実