「もっと豊かな人生にしたい」方へ
「お金」や「仕事」にゴールが偏っているとうまくいきません。
ゴールは、人生の各方面にバランスよく設定します。
そうすると、「お金」や「仕事」以外にも大切なものがあると分かります。
たとえば、趣味や家族や健康なども、お金と同じくらい大切なゴールです。
はじめまして。苫米地式コーチング認定コーチの渡辺です。
バランスホイールを意識することで、後の人生にいい影響が与えられます。
人生の様々な方向性に対して、具体的なイメージが加えられることで
- 高いエフィカシーを保つことが出来る
- 素晴らしい未来の記憶を作ることができる
- 人生に対する期待を最大にすることが出来る
という効果があります。
この記事では、「バランスホイールを意識したゴール設定のやり方」についてお話しします。
バランスホイールとは?
クリックできる目次
人生の各方面にバランスよくゴールを設定する
お金や仕事にゴールが偏っているとうまくいきません。
- 健康を損なうと仕事が出来なくなります。
- 家族が幸せでないとお金があっても意味がありません。
このように人生を豊かにしていく要素として、お金や仕事以外にもたくさんあることが分かります。
コーチングでは、
- 職業
- 健康
- 家族
- 趣味
- ファイナンス
- 地域社会への貢献
- 生涯教育
などにゴールを設定します。
ゴールはいくつあってもいい
このように、「人生の各分野にゴールを設定することで集中力が分散してしまう」と思う人がいるかもしれません。
でも、決してそんなことはありません。
バランスの取れたゴールの方がむしろ「無意識」を活性化させて、すべての分野で成果を上げる方法が見つかるようになります。
コーチングセッションの中でも、多くの人が「偏ったゴール」を思い描いています。
だから、ゴールをバランスの取れたものにするのは「とても大切な事」なのです。
幸福とは何か?
あなたは」人生に何を求めていますか?
多くの人にとって、それは「幸せ」だと思います。
「バランスホイール」とは、幸せになるためのツールです。
でも、「幸せとは何か?」
といわれると、それが分からなくなるものです。
ギリシャの哲学者は、「幸せを4つに分けて」考えました。
1 基礎的な本能を満たすための幸せ
人間が生得的に持っている煩悩
- 食欲
- 睡眠欲
- 性欲
を満たすことで感じる即物的な幸福
煩悩はどこまで行っても完全に満たされることはない。
2 競争からもたらされる幸せ
他人と競争して勝つこと
他人よりも優れたものを持っている
他人との比較によって得られる幸福なので、もっとすごい人が現れると不幸になる。
ただし、競争することで優れた商品やサービスが生まれることもある
3 奉仕することで得られる幸せ
- 他人の役に立つ
- 他人を喜ばせる
- 他人を元気にする
ことで得られる幸せ
より長い時間、深い幸せを感じることが出来る
4 至福の境地
完璧、かつ究極。
正義、真実、愛など。
人間のレベルでは得ることが出来ないとされている幸せ
バランスが大切
私たちが、普通に考える幸せは1~4の幸せが程よく混ざり合ったものです。
ゴールを設定する時に、これを参考にするのは大切です。
ゴールは、職業や収入だけでなく、家庭や精神性や趣味なども含まれるものだからです。
人生のあらゆるまんべんなくゴールを設定することが大切です。
バランスホイールのメリット
自分の価値をお金で測らなくなる!
バランスホイールを意識することで、お金だけが大切ではないことに気が付きます。
お金は確かに大切ですが、お金はやりたいことをやる時に必要なものです。
人の価値はお金では測れません。
だから、お金持ちが偉いというわけではありません。
そんな風に言うと、
私はそんな風には思っていません。
と思うのかもしれません。
でも、実際は無意識のうちにそう思っている可能性があります。
資本主義社会では、多くの人に生まれた時から「お金が一番大事」という価値観が刷り込まれているからです。
その証拠に、人はお金が増えると喜んで、お金が少なくなると不快になります。
それは、お金が大事という刷り込みのせいです。
お金以外にも大切なものがあると分かっていると、もしもお金が無くなった時に取り乱さなくてもよくなります。
趣味や社会貢献や家族なども、お金と同じくらい大切なゴールです。
そのことを忘れないようにすれば、自分の価値をお金だけでは測ることはなくなります。
自分の価値を自分で決めることが出来る!
ゴール設定とは、自分の価値を自分で決めるということです。
ゴールを設定するのに過去の自分は一斉関係ありません。
- どんな人になりたいのか?
- 何をしたいのか?
を自分で決めて行動するのがゴール設定です。
その時に、お金と仕事のゴールしか興味がない人が多いのが問題です。
資本主義社会では、お金と仕事ばかりが重要視されます。
何も考えなくてもお金と仕事は意識に上がる人が多いと思います。
でも、それ以外のゴールが疎かになります。
お金と仕事以外のゴールが盲点になってしまうのです。
お金と仕事以外のゴールを決める時に、バランスホイールが役に立ちます。
仕事やお金以外にも、
- 健康
- 家族
- ファイナンス
- 社会貢献
- 生涯学習
などのゴールを設定することで人生を豊かに出来ます。
- 自分にとって理想の家族とはどんな家族なのか?
- 理想的な社会貢献の在り方とは?
- どんな知識を得てどんな人になりたいのか?
- 健康状態はどうしたいのか?
その時に基準になる考え方が、バランスホイールというコーチングのゴール設定のやり方です。
バランスホイールを意識したゴール設定!
コーチングは、お金儲けのためのツールではありません。
人生を豊かにするためのツールです。
人が生きるための原則を伝えるものです。
だからこそ、後の人生にいい影響が与えられるのです。
職業を含めた人生の各分野にゴールを持つことで人生を豊かにします。
それでは、バランスホイールの代表的なカテゴリーの「職業、健康、趣味、生涯教育、ファイナンス、社会貢献」を具体的に解説していきます。
職業のゴール
職業とお金儲けを分けて考える
コーチが最初にクライアントに伝えることは、「職業とはお金儲けの手段ではない」ということです。
職業とは、「自分の機能を社会に提供する」ものです。
お金と職業は同じではありません。
じゃあ、お金はどうするの?
それは、ファイナンスのゴールを設定します。
ファイナンスとは、資金調達のことです。
やりたいことが先にあって、必要なお金を調達するのがファイナンスです。
職業とファイナンスを分けて考えることでしっかりとしたゴールが設定できます。
職業とは社会を良くするためのもの
かつて、お金がない時代にも職業はありました。
- 力が強い人は、重たい荷物を運ぶ
- 手先が器用な人は、道具や生活に必要なものを作る
- 狩りが得意な人は、狩りをする。
- 病気を治せる人は、医者になる。
という風に、社会を成り立たせるために職業はありました。
- 社会に提供する自分の機能は何かと考える。
- その機能を社会に提供する。
- 社会の一員として認められる。
その様にして社会は良くなっていきました。
職業とは、こんなものでお金とは何の関係もありません。
今の私たちが職業でお金が発生するのは、
- 私たちは資本主義社会に住んでいる
- 社会に機能を提供するとお金は自然と発生する
という理由からだけなのです。
特別な事をする必要はない
社会に機能を提供するために、何か特別な事をする必要はありません。
だから、
私には社会に提供できるような機能はありません。
という心配は無用です。
社会に提供する機能は、
- 今のあなたが持っている機能
- その場で提供できる機能があれば喜んで提供する
というだけの事です。
- 特別な資格
- 特殊な技術
が必要だということではないのです。
- お年寄りが困っているのを見つけたら助けてあげる
- 倒れている人がいたら救急車を呼んであげる
など、自分ですぐにできるようなことなのです。
社会に提供する機能を見つける方法
今、自分の職業が「社会に機能を提供するもの」かどうかを確認してください。
もしも、合致していなかったらその理由を考えます。
多くの場合、
「好きなことをやっていない」
というのが合致していない原因です。
「好きなこと」は自然と上手になります。
上手になれば社会から必要とされるようになります。
なので、職業のゴールを探すのは「好きなこと」の中から探すことです。
その時に、大切なのは「趣味」の観点から「職業」を見ていきます。
「趣味」と「職業」は、どちらも「好きなこと」という点でとても似ているのです。
職業のゴールを見つけるメリット
職業のゴールを見つけることが出来ると、収入の大幅なアップにつながります。
起業をして社会に機能を提供することが出来るからです。
- 好きなことをとことん追求する
- ニッチな分野で専門家になる
- 自分にしかできないサービスや商品を生み出す
それが出来ると、価格競争に巻き込まれなくなります。
サービスや商品の値段は自分で決めることができます。
お金のために働いていたら、そうはいきません。
収入を決めるのは雇用主です。
収入をアップさせるのは難しいと言えます。
趣味のゴール
人から止められてもやりたいこと
職業と趣味が似たようなものになるのは、どちらも「好きなこと」だからです。
人から止められてもやりたいことが「趣味」です。
職業との違いは、自分が楽しかったらいいということです。
- 職業は、社会に自分の機能を提供する
- 趣味は、自分が楽しむためにある
ということです。
自分だけの楽しみの時間があることが豊かな人生につながります。
リラックスして趣味に打ち込むことができるので、どんどん上達します。
趣味が高じて職業になることもあります。
「趣味」は「職業」を探す時に生きてくる
お金儲けの事ばかり考えていると、自分が本当にやりたいことが分からなくなります。
お金が出ていくばかりだけど、どうしてもやりたいこと。
それが、趣味です。
たとえば、釣りが趣味ならば釣りをとことん楽しみましょう。
それが職業の選択につながります。
釣りが好きな人がその様子をYouTubeにアップして人気が出れば職業になります。
社会にエンターテイメントという機能を提供して、多くの人に喜ばれれば立派な職業になります。
そんなに簡単にうまくいかないのでは?
と思うかもしれませんが、そうではありません。
「職業」を探すときのマインドの使い方が「趣味」ととても良く似ている。
ということを言いたいのです。
「趣味」に没頭するときのマインドの使い方を練習することが「職業」を探すのと同じなのです。
- 自分が楽しくて好きなことをする
- そのことで人の役に立つこと
これが、「職業」を探すときのマインドの使い方です。
だから、「職業」のゴールが見つからない人は「趣味」のゴールを探してもらうのです。
ファイナンスのゴール
お金の入りと出を調整する
お金は、やりたいことをやるためのものです。
職業は、お金儲けではなく「社会に機能を提供するもの」です。
それは、今までの説明で理解できたと思います。
そうすると、
お金はどうすればいいの?
という疑問がわいてくると思います。
「生活費」や「やりたいことをやるためのお金」はどうしても必要になります。
だから、収入源の確保は重要です。
それが、ファイナンスの分野です。
ファイナンスとは、簡単に言えば資金調達です。
お金儲けとファイナンスの違いは、
- お金儲けは、お金がたくさん儲かればそれに越したことはない。
- ファイナンスは、お金の入りと出のバランスが整っていればいい。
という点です。
今の職業をファイナンスとして考える
生きていくためには生活費が必要です。
今、あなたが生活費のために働いているとしたら、それはファイナンス活動です。
多くの人がファイナンス活動だけをやっています。
社会に機能を果たすための職業のゴール設定が出来ていません。
人生を豊かにするには、職業のゴールを設定することです。
職業のゴールを設定するメリットは、
- 満足感が感じられるようになる
- 好きなことをやって生きることができる
- 収入がアップする可能性がある
ということです。
だからと言って、今すぐに今の仕事を辞める必要はありません。
今の仕事を続けながらでも職業のゴールを探すことが出来るからです。
健康のゴール
人生のバランスを取る
職業のゴールも社会貢献のゴールも趣味のゴールも健康でなければ達成することが出来ません。
健康のゴールは、その意味でとても重要です。
ゴール次第で必要な健康状態は変わってきます。
他のゴールと違って大きければ大きいほどいいというものではありません。
- 年齢にあった健康状態
- 慎重にあった体重
大切なのは、バランスです。
そういう意味では、健康のゴールはファイナンスとよく似ています。
ファイナンスが成り立たないと、他のゴールもすべて成り立たなくなります。
自然治癒力を高める方法
今の健康状態が優れないとしたら、外部からの刷り込みの結果の可能性があります。
- ネット広告
- テレビCM
- 健康本
これ等に書いてあることを疑ってみる必要はあると思います。
多くの広告はスポンサーのお金儲けのためのものです。
だから、自分なりの健康法を探すことが大切です。
健康法は人それぞれ違っていいと思います。
万人に共通な健康法はありません。
でも、それに近い方法があります。
自然治癒力を高める方法です。
それは、
- 栄養
- 運動
- 睡眠
の3つです。
- あなたに合う栄養の取り方
- あなたに合う運動のやり方
- 体の疲れが取れる睡眠法
これ等を自分で調べて実践することが大切です。
生涯教育のゴール
学び続けないと時代に取り残されてしまう
人は生涯、学び続けるものです。
生涯学習のゴールとは、生きていく上で最低限必要な知識の獲得です。
それは、基礎学問を学ぶことです。
- 歴史
- 数学
- 天文学
- 音楽
などがあります。
基礎学問は、受験勉強とは全く違います。
特に自分のゴールに関することについては、最新の知識が必要です。
でも、基礎知識がないとほとんど意味がありません。
最新の知識だけを知って分かったつもりになっているのは危険です。
自分だけが正しいと思い込んで、平気で人を非難する人になってしまう恐れがあるからです。
たとえば、知識の偏りによって正しく世の中が見ることが出来ない環境活動家が、環境を破壊している人たちに利用されているようにしか思えない人もいます。
大切なことは、学び続ける姿勢です。
それが生涯学習で、バランスホイールの中でも重要なカテゴリーになります。
社会貢献のゴール
自分がコミュニティーの一員であることを自覚する
社会貢献のゴールは、身近なコミュニティーに対する貢献について考えるということです。
簡単に言えば、ご近所付き合いです。
たとえば、
- 自宅の前の道路を掃除する
- 道で会ったら挨拶をする
などでも十分です。
職業や趣味やファイナンスなどで使わない機能を、小さなコミュニティーに合わせて提供することです。
持ち家の人だったら、町内会やご近所くらいのサイズ感で十分です。
マンションに住んでいる人は、管理組合くらいのサイズで十分です。
その中でどんな貢献ができるかを考えます。
地域から切り離された存在では不十分です。
地域とのつながりがある自分の姿をゴールとして設定します。
職業のゴールとの違い
「職業」も「社会貢献」も、自分の機能を提供することに変わりはありません。
その違いは、継続的かどうかです。
職業のゴールの場合は、自分の機能を継続的に社会に提供していくものです。
それに対して、社会貢献のゴールはその時に応じて出来ることをやるだけで十分です。
何よりも大切なことは、マインドの中で地域社会に一員であることを自覚し続けていることです。
まとめ
すべてのゴールを無意識的に気にしておく
一日のうちで、バランスホイールのすべてのゴールを実践する必要はありません。
大切なのは、一つのゴールに毎日何時間費やしたかということではありません。
バランスホイールは、時間割では無理が生じます。
たとえば、バランスホイールの内で最も時間を取るのが「健康」のゴールです。
一日に7時間くらいは睡眠に必要です。
さらに食事や運動の時間を考えると、「健康」のゴールに一日に10時間くらいかかる計算になります。
なので、1か月から3か月くらいのスパンでトータルにゴールを考えることです。
あるゴールに集中したいときは、他のゴールにかける時間を削ってもいいのです。
その一方で、常にすべてのゴールを考えておくことも大切です。
マインドの中ですべてのゴールを無意識に気にしておくことです。
そうすることで、無意識がクリエイティブに答えを出してくれます。
この無意識にゆだねることがとても大切です。
苫米地式コーチング認定コーチ 渡辺 実