「自分を変えたい」方へ
変わりたいのに変われない
自分を変えることが出来ないのは、「無意識の抵抗」を受けるからです。
変わりたいと思えば思うほど、「現状を維持させる力」が働きます。
はじめまして。苫米地式コーチング認定コーチの渡辺です。
実は、誰でも「思い通りの自分」になれます。
あなたは、まだそのやり方を知らないだけなのです。
この方法を知れば、「あなたの脳に今まで経験をしたことがない変化」が起きます。
この記事では、「人生にブレーキをかける」原因になっている「無意識の抵抗」を克服する方法をお話しします。
無意識の抵抗とは?

クリックできる目次
体の不調の原因になっているケース
長い間体調不良が続くのは、「無意識の抵抗」の場合があります。
体調不良が続くと、
- 周りの人から心配してもらえる
- 仕事をしなくて済む
などのことから、病の状態が「心地いい状態」になっていることがあります。
そのせいで、
- 今の状態を変えたくない
- 治らなくてもいい
という気持ちになってしまうのです。
心理的な問題の原因になっているケース
カウンセリングに通っている人が、
「あと数回通えば治るよ」
とカウンセラーに言われたら、通院をしなくなるケースがあります。
- 急に用事ができたから
- 頭が痛くなったから
などと理由をつけて通院しなくなるのです。
根本的な原因は「無意識の抵抗」です。
「心理的な問題を早く治したい」と思う反面、現状が心地よくなっているのです。
- みんなから心配してもらえる
- 学校や会社に行かなくていい
などのメリットが生じてしまうのです。
そのせいで、「現状のままが心地いい」という無意識の抵抗が生まれるのです。
ホメオスタシスと関連している

ホメオスタシスとは、恒常性維持機能のことです。
生体を安定的な状態を維持させようとする傾向のことです。
たとえば、
- 体温
- 血圧
- 免疫機能
なども、ホメオスタシスの働きです。
そのおかげで、健康が維持されています。
現状を変えようとした時は、ホメオスタシスの抵抗を受けます。
たとえば、
- 「健康」な時は、ホメオスタシスの働きでなかなか「病気」にならない
- 「病気」の時は、ホメオスタシスの働きでなかなか「健康」になれない
つまり、ホメオスタシスは現状が「いい状態」でも「悪い状態」でも現状を維持させようとします。
「無意識の抵抗」の働きもこれと同じです。
「無意識の抵抗」を克服する方法

「恥ずかしくてできない」を克服する
無意識の抵抗の一種には、
- 人前では恥ずかしくてできない
ということがあります。
たとえば、
- 英会話がなかなか上達しない
- 人前だと緊張してできない
などの場合があります。
「出来る」という演技をする
- 「失敗をして笑われるのがはずかしい」
という「無意識の抵抗」があります。
なりたい自分になるためには「無意識の抵抗」をいかになくすかが重要です。
「無意識の抵抗」は「演技する」ことで消すことが出来ます。
たとえば、
- 下手な英語でも気さくに話す人の演技をする
- 人前でも堂々としていられる人の演技をする
そうすると、もし失敗して笑われても演じているだけです。
失敗をしたのは「本当の自分ではありません」
そう思えば、恥ずかしさもなくなります。
禁煙をするには?

タバコがやめられないのは、「無意識の抵抗」のせいです。
「タバコを吸わない自分」になるのに無意識が抵抗するのです。
このような場合、どうすればいいのか?
「タバコをやめた人の演技」をすることです。
禁煙は「無意識の抵抗」にあって難しい。
でも、演技ならできます。
「外出時だけは禁煙する」というのなら比較的楽に出来ます。
外出した時は「タバコを吸わない人」としてふるまうのです。
そうすると、会社の同僚はあなたを「タバコを吸わない人」として扱うようになります。
そうすると、
- 会社で喫煙所に行けなくなる
- 飲食店でも禁煙席に案内される
- 知り合いの家で灰皿を出してもらえなくなる
ということになります。
そうすると、外出時はタバコが吸えなくなります。
「外出時だけ禁煙する」だと「無意識の抵抗」を受けずに済みます。
家に帰れば据えるという安心感もあります。
「タバコを吸うわない人」を演じることで、外出時は禁煙が出来ます。
自分を変える方法

周りの人の認識を変える
自分の意志では「無意識の抵抗」にあってなかなか変わることは出来ません。
そんな時は、「周りの人の認識を変える」ことで、あなたに対する接し方が変わります。
たとえば、大学生の人がいます。
「私は、○○大学の学生です」
と自己紹介をした瞬間に、大学生として扱われます。
周りの人に大学生を認識されたからです。
実際は大学生でも、初対面の人に誰かが
「この人は○○会社の社長です」
と紹介したらどうなるでしょうか?
「少し若いなあ」と思われたとしても、その大学生に対する接し方が違ってきます。
つまり、周囲の人の認識がコミュニケーションに大きくかかわっています。
「なりたい自分」の姿を提示することで、周りの人に認識させる。
そのような自分を演じることで「周囲の認識」を変えるように働きかけるのです。
周囲が変わると自分も自動的に変わる
周囲が劇的に変化すれば、あなたも強制的に変わってしまいます。
- 気の小さかった人が大胆にふるまうようになります。
- 家にこもりがちの人が外交的になります。
周囲との関係性が変われば、人は簡単に変わってしまえるのです。
- 何らかの役割が与えられる
- 周りの人の扱いや見る目が変わる
- 自動的に自分も変わっていく
という具合になります。
役割を与えられると人は変わる

何らかの役割を与えられると人は変わるのです。
たとえば、
- 平社員がある日突然、社長に抜擢される
- 社内から、社長として認識されるようになる
- 取引先も、社長として扱いだす。
- 社長としてふるまい始める
- 発言や考え方が社長らしくなる
- 社長に違和感を感じなくなる
ほかにも、いろんなケースが考えられます。
- 子供ができたら親らしくなった
- キャプテンに任命されたらリーダーシップを発揮するようになった
何らかの役割が与えられることで、周囲が変わり、自分も自動的に変わっていくのです。
変わりたいと思う自分を演じる
周囲の認識を変えるのは簡単ではありません。
あなたのことを知っている人にあなたに対する認識は、そう簡単には変わりません。
そんなときに有効なのが、「演じる」ということです。
- なりたい自分
- 理想の自分
- 変わりたい自分
の姿を演じるのです。
冷静に対応できるようになる

演じるとは、「本当に自分ではない」と知っていてそのようにふるまうということです。
- 本当の自分ではない「分身」が演技をしている
- その姿を自分は上から見ている
というイメージで演じます。
「失敗してもダメージを負うのは分身」なので、自分は無事だというイメージです。
そうすることで、冷静に客観的に物事に対処することが出来ます。
最初はハッタリでも構わない
「なりたい自分」を演じる。
この時に大事なことは、真剣に演じることです。
- 表情
- 目線
- 服装
- 立ち振る舞い
- 話し方
「なりたい自分」にふさわしいように演じます。
最初のうちはハッタリで構いません。
- 思い通りの自分
- なりたい自分
を演じましょう。
なりたい自分を演じる方法

演技の目的
演技をする目的は、「無意識の抵抗」を避けて「なりたい自分」になるためです。
演技しているだけだと思えば「無意識の抵抗」はさほど発動しません。
成功者になりたければ、
- 成功者を演じる
- 周りの人は、それが演技かどうかなんて判断できない
- あなたを成功者として扱い始める
- 演技のつもりが本当の成功者に変わる
周囲を変えることで自分も同時に変わる。
それが「なりたい自分」になる方法です。
自分という存在とは?
自分という存在は、
- 自分が決めるのではありません。
- 周囲の人との関係によって決まります。
自分とは、相手の目を通して見た自分を想定したものです。
たとえば、
- 親は、子供の目を通して自分を見ています。
- 教師、は生徒の目を通して自分を見ています。
演じるだけでいい

自分がどんな人間として見られるかは、周囲との関係によって決まります。
だから、見え方を意図的に変えるだけで「自分が変わる」ことになります。
ただ「なりたい自分」を演じるだけでいいのです。
- 「なりたい自分」をイメージする
- その自分を演じる
それだけです。
演技をする自分は本当の自分ではないと思えば「無意識の抵抗」を受けずに済みます。
能力はなくてもいい
自分には出来ないことが出来る自分の演技をするには、どうしたらいいのか?
たとえば、
- いつもはテストで50点の自分が
- テストで100点の自分を演じる
そんな場合でも、心配ありません。
たとえば、
- テストが0点だったとしても
- テストが100点だったという演技をします
演技をするとはそういうことです。
テストで100点の自分を演じるには
テストで100点の自分を演じるのは、テストを受けている間だけではありません。
- 家に帰って100点が取れるような勉強をする
- テレビを見ない
「テストで100点を取っている人がやっていそうなこと」を、演技でやるということです。
テストの結果が悪かったとしても、テストで100点の自分を演じるのです。
演技を始めるタイミング

演技を始める最もいいタイミングは、環境が変わった時です。
- 入学
- 進学
- 引っ越し
誰もあなたのことを知らない環境で演技を始めるのが最高のタイミングです。
新しい人間関係の中で「なりたい自分」の演技をするのが一番スムーズです。
環境を変えなくても変わることが出来る
進学や引っ越しなどで環境を変えなくても「なりたい自分」になることは出来ます。
「なりたい自分」の演技を続けていると、周りの雰囲気も変わります。
あなたへの接し方も変わります。
楽しみながら演じる
一日中「なりたい自分」の演技をするのは大変です。
人と接している時だけ「なりたい自分」の演技をすれば十分です。
家にいるときは、いつもの自分でも構いません。
演技をしている自分と素の自分との切り替えをしながら、楽しんで演技をすることです。
そうすれば、「なりたい自分」になることが出来ます。
苫米地式コーチング認定コーチ 渡辺 実