「自己評価を上げたい」方へ
エフィカシーとは、「ゴールの達成能力の自己評価」です。
「自分の能力」を「自分で高く評価する」だけのことなので、簡単に出来そうです。
でも、多くの人はエフィカシーを上げることが出来ません。
はじめまして。苫米地式コーチング認定コーチの渡辺です。
人生のクオリティーは、エフィカシーで決まります。
エフィカシーを上げることが出来れば、無意識を味方にすることが出来ます。
努力なしでも、いつの間にか物事がうまくいくようになります。
この記事では、エフィカシーを上げる方法をお話しします。
エフィカシーとは?
クリックできる目次
自分には何が出来るか?
エフィカシーとは、「有能さ」という意味です。
- 自分自身の能力
- 自分に何ができるか
に対する自己評価のことです。
エフィカシーの高い人の自己評価は、「自分には能力がある」
エフィカシーの低い人の自己評価は、「私には能力がない」
ということになります。
「自分で自分の能力を評価した結果」が、エフィカシーの高さになります。
「他人からの評価ではない」のです。
ここが重要なところです。
エフィカシーが高い人とは?
- 自分で自分の能力が高いと思っている。
- 失敗した時も、高いエフィカシーを持ち続けられる。
そのような人が、エフィカシーが高い人です。
物事がうまくいくかどうかは、失敗した時でもエフィカシーを高く保ち続けられるかどうかで決まります。
「やはり私には無理だ」
という風に失敗した時にエフィカシーが下がってしまったら、それに見合った人生になってしまいます。
人生のクオリティーは、エフィカシーの高さで決まります。
「私は社長になれる器だ」
という自己評価ならその人は社長になります。
「私は課長どまり」だと思っていたら、本当に課長で終わってしまいます。
勘違いでも全く問題はない!
でも、勘違いだったらどうするの?
と思う人が多いかもしれません。
でも、勘違いでも構わないのです。
エフィカシーとは、自分の能力の自己評価だからです。
他人がどう思っているかは関係ありません。
大切なのは、臨場感の強さです。
本気で「自分は有能だと」勘違いしている必要があります。
「俺はすごい」
と、いつも言っていたとしても
「本当は大したことない」
と心の中で思っていたら、それはただのハッタリです。
勘違いとハッタリの違いは?
ハッタリと勘違いの違いは、本人がそれが嘘だと知っているかどうかです。
噓だと分かっていると、ハッタリです。
勘違いの場合は、本人は嘘だと思っていません。
「俺には、これだけのことが出来る」
と信じ込んでいるのが勘違いです。
だから、勘違いは、ドンドンしてもいいのです。
むしろ、常に自分よりも高い自己評価を持つべきです。
そうすることでしか、今の自分をはるかに超えることが出来ません。
なぜ、うまく行くようになるのか?
エフィカシーが高いとなぜうまくいくのか?
それは、無意識を味方にすることが出来るからです。
意識的に努力をする必要はありません。
無意識は、本人が思った通りに働きます。
自分には出来ると思っていると、無意識は達成方法を探し続けます。
自分には出来ないと思っていたら、無意識は働かないのです。
無意識を働かせるために重要なのは、臨場感です。
臨場感が高いほど、無意識は活発に働きます。
自分には出来ると信じ込むために、根拠はいりません。
大切なのは、臨場感です。
実際、本当に有能かどうかは重要ではありません。
どんなに有能な人でも、「出来ない」と思っていることは出来ないからです。
出来ると思って「無意識」に委ねていると、いいアイディアが浮かんでゴールが達成されるのです。
そのために必要なのが、
- エフィカシーの高さ
- 高い臨場感
なのです。
エフィカシーの高さを決めているものは?
エフィカシーは他人の言葉から作られる
エフィカシーとは、「ゴールの達成能力の自己評価」です。
「自己評価」なので自分で作っていると思われがちですが、そうではありません。
大部分は、他人の言葉から作られます。
他人の言葉をもとに
- 出来る、出来ない
- 頭がいい、悪い
- モテる、モテない
- お金がある、ない
という風に、自己評価をしているのです。
主に、親の言葉の影響が大きくなっています。
その他には、先生、先輩、友達、恋人の言葉から自己評価をしています。
エフィカシーを下げる他人からの言葉
ほとんどの場合、周囲の人からの言葉はエフィカシーを下げるような働きをします。
特に、親の場合はその傾向が強いと思われます。
実に多くの人が、親などの周囲の人からの働きかけで「エフィカシー」を下げられています。
たとえば、
- 「それは無理だ」
- 「止めておいた方がいい」
- 「食っていけるのか?」
そのせいで「何をやってもうまくいかない」という人が実に多いのです。
なぜ親は子供のエフィカシーを下げてしまうのか?
なぜ親は,子供のエフィカシーを下げてしまうのか?
それは、親は子供に対して自分の期待や価値観を押し付けてしまうからです。
たとえば親が勉強しなさいという場合、それは「親のエゴ」にすぎません。
親には子供に期待する姿があって、それを子供に押し付けようとしているのです。
- いい就職先を見つけてほしい
- いい学校に進学してほしい
そのためには、勉強しなくてはいけない。
という親の価値観をもとに
- テストの成績が良かったら、褒める。
- 宿題をしなかったら、怒る。
という働きかけを子供に行います。
その働きかけは、ネガティブなものになります。
当然、褒められるよりも怒られることの方が多くなります。
その結果、子供の
- 褒められてうれしかった
- 怒られて悲しかった
という情動記憶をもとにエフィカシーが下げられてしまうのです。
エフィカシーは親から子へ継承される
子供を虐待する親はほとんどの場合、自分も親から虐待を受けています。
それを親は、
- しつけ
- 教育
と思っているのかもしれません。
でも、実際は
「親は子どもの虐待するものだ」という価値観に従っているだけなのです。
親が「しつけだ」「教育だ」と言いたがるのは、自分も親にその様な価値観を植え付けられたからです。
子供も無意識では、それが「親のエゴ」だと分かっているのです。
でも、それが何回も繰り返されると洗脳されてしまうのです。
それは、子供のエフィカシーを下げてしまうことになります。
それだけでなく、いつのまにか自分の子供にも同じようなことをしてしまうのです。
ドリームキラーに気をつけろ!
あなたのエフィカシーを下げる相手のことを、「ドリームキラー」と言います。
この存在には、注意が必要です。
自分以外の大半の人は、「ドリームキラー」の可能性があります。
たとえば、あなたが起業して「世界一の会社の社長になる」と言うと周りの人は、
- そんなの無理だ
- 出来るわけがない
という反応になると思います。
たくさんの人からそう言われたら、あなたは
「やはり、私には無理かもしれない」
と思ってしまうと思います。
多くの人からの働きかけは、エフィカシーを下げる方向に働きます。
だから、簡単に他人のいうことを信じてはいけません。
では、誰の言うことを聞くべきなのか?
それは、自分自身の言葉です。
重要なことは、
- 心からやりたいこと
- こうありたいと思う自分の姿
に向かって、エフィカシーを高く維持するように努めることです。
エフィカシーを上げる方法
自分の評価は自分で決める
私たちの周りには、ドリームキラーがたくさんいます。
親や先生や友達や恋人、時には自分自身もドリームキラーになっていることがあります。
- 君には無理だ
- もっと現実的になるべきだ
そんな言葉に影響されている間は、他人の人生を生きていることになります。
思い出してみてください。
- あなたは、今までどんなことを言われてきましたか?
- あなたは、どんな人だと言われましたか?
あなたはそんな他人の言葉をもとに、自分の価値を決めていました。
でも、これからは「自分の価値は自分で評価する」ことにするのです。
そうすることで、人生が変わります。
失敗を何回も思い出さない
失敗の記憶を思い出すと、同じ体験をしたのと同じ影響があります。
1回思い出すのと100回とでは、100倍影響力があります。
それだけでなく、実際よりも悪い形で思い出してしまいます。
良くない事とは知りつつも、私たちはそれをやってしまいます。
何回も思い出すと、「失敗の記憶」が無意識に刷り込まれます。
そうすることで、エフィカシーが下がります。
- どうせ上手くいかない
- 何をやっても駄目だ
というようなセルフトークが頭の中で生まれるのです。
それは、失敗の映像として頭の中に焼き付けられます。
成功した映像に置き換える
「失敗の映像」が刷り込まれている時に有効なのは、置き換えの映像をイメージすることです。
「成功の映像」を「失敗の映像」の置き換えの映像としてイメージします。
頭の中で「こうなりたいという映像」に置き換えるのです。
ここで大切なのは、エフィカシーが高いことです。
エフィカシーを常に高く保つことで「成功の映像」が無意識に刷り込まれます。
たとえば、片付けが苦手な子供がいたとします。
お母さんが「いつも散らかして、ダメな子ね」と叱ったとします。
でも、何も変わりません。
なぜなら、子供の中に「整理整頓をしている自分」の映像がないからです。
逆に、片付けをしろと言えば言うほど「いつも散らかしている自分」の映像が子供の頭の中に刷り込まれていきます。
そして、その映像に従って子供は部屋を散らかしてしまうのです。
望ましい状態をイメージする
失敗をした人に「なぜ失敗したんだ」と聞くのは良くありません。
「失敗の映像」を繰り返し見せることになるからです。
これは、すべての人間関係で共通することです。
「成功の映像」を刷り込む方法は、
- 自分にとって望ましい状態をイメージする
- 今、すでにそうなっているようにイメージする
- 何回もイメージして「成功の映像」を刷り込む
過去や現在ではなく、未来の望ましい状態をイメージすることです。
失敗したと思ったら、すぐに置き換えの映像をイメージしましょう。
エフィカシーを高く保つ方法
後ろ向きなセルフトークをしない
私たちは、何か失敗したときに
- 「しまった」
- 「ヤバイ」
などと口にします。
言葉にしないまでも、頭の中でそう思います。
このような言葉による思考を「セルフトーク」と言います。
セルフトークとは、自己との対話です。
実は「しまった」とか「ヤバイ」というようなセルフトークが、あなたのエフィカシーを下げています。
「しまった」「ヤバイ」というセルフトークは、「ダメな自分」の映像を喚起するからです。
でも、私たちはこのようなセルフトークを反射的にやってしまっています。
私たちは、自分で自分のエフィカシーを下げているのです。
だから、「ダメな自分」の映像が浮かぶようなセルフトークをしない事です。
失敗したら「自分らしくない」と思う
誰でも失敗をすることはあります。
それを無かったことにするということではありません。
失敗したことを認識しつつ、エフィカシーを下げないようにすればいいのです。
具体的には、失敗した時は
「自分らしくなかった」
と思うということです。
「ダメな自分が失敗した」というのではありません。
エフィカシーを高く保ったまま、
- 「自分らしくなかった」
- 「だから、もう二度としない」
と思えばいいのです。
そうすることで、失敗した時でも「ポジティブな映像」に置き換えることが出来ます。
うまくいったら「自分らしい」と思う
それでは、うまくいった時はどうすればいいのでしょうか?
うまくいった時は、
- 「自分らしい」
- 「当たり前だ」
と思えばいいのです。
エフィカシーが高い人は、うまくいくのが当たり前だからです。
それを何回も繰り返すことで、「ポジティブな自分」の映像を何回もイメージすることが出来ます。
ポジティブなセルフトークを続けていたら、「ポジティブな自分」の映像が頭に刷り込まれます。
そうすることで、エフィカシーが高い状態を保つことが出来ます。
苫米地式コーチング認定コーチ 渡辺 実