「現状を変えたい」という方へ
「現状に満足していない」にもかかわらず、「現状維持」が続いている。
それは、「不満足な自分」がいつの間にか「コンフォートゾーン」になっているからです。
「コンフォートゾーン」とは、その人が快適でいられる慣れ親しんだ領域のことです。
はじめまして。苫米地式コーチング認定コーチの渡辺です。
人は本来、変化を嫌うようにできています。
私たちは、「そこにとどまりたい」というゾーンを意識の中に作っています。
それを、「コンフォートゾーン」と言います。
「コンフォートゾーン」から抜け出そうとすると、それを脳が制限してしまうのです。
この記事では、「コンフォートゾーン」を抜け出して、「理想の自分」になる方法をお話しします。
そのためには、理想の自分を「コンフォートゾーン」にする必要があります。
そうすることで、人生を変えることが出来るからです。
コンフォートゾーンとは?
クリックできる目次
- 現状を維持するような働きをする
- 不満足がコンフォートゾーンになっている
- ホメオスタシスからコンフォートゾーンは生まれた
- ホメオスタシスは情報空間まで広がっている
- 情報空間から大きな影響を受ける
- コンフォートゾーンとは慣れ親しんだ領域
- コンフォートゾーンには一定の幅がある
- コンフォートゾーンの中に保とうとする
- 年収10倍をコンフォートゾーンの中に入れる
- なぜ年収を10倍にしたいのか?
- 臨場感がないと無意識が働かない
- 年収を10倍にする方法がスコトーマに隠れている
- 好きなこと、やりたいことをする
- 「やれるかどうか」ではなく「やりたいかどうか」
- 自分だけ幸せがゴールだと現状維持になる
- 年収を10倍にするには
- 趣味も仕事も回りから止められてもやりたいこと
- 気が付かなかったニーズが見えてくる
- 消費者のニーズから考える
現状を維持するような働きをする
コンフォートゾーンとは、「自分が楽でいられる範囲」のことです。
私たちは知らず知らずのうちに「そこにとどまりたい」というゾーンを意識の中に作り出しています。
それが、コンフォートゾーンです。
このコンフォートゾーンが、現状を維持させる力は強力です。
- 現状がイヤだ
- 今すぐ変わりたい
と思ってもそこにとどまる力が強く働きます。
それは、脳の働きです。
本人の意思とか関係なしに、脳が思考や行動を勝手に制限してしまうのです。
不満足がコンフォートゾーンになっている
- 貧乏は嫌だ
- 金持ちになりたい
といいながら、いつまでもその状態が続いてしまう。
それは、その人の中でお金がない状態が「コンフォートゾーン」になっているからです。
「こんな自分は、どうしても変えたい」
「どうやったら変われるのか」
と解決法をいろいろと考えても、なかなか行動することができない。
それは、「今のままが楽でいられる」と無意識では思っているからです。
ホメオスタシスからコンフォートゾーンは生まれた
コンフォートゾーンは、人間の「ホメオスタシス」から生まれたものです。
ホメオスタシスとは、
- 日本語に訳せば「恒常性維持機能」。
- 「同一の状態」を表すギリシャ語です。
外界の環境の変化に対して、生体を常に安定した状態に保とうとする働きのことをホメオスタシスと言います。
コンフォートゾーンの現状維持の働きは、人間のホメオスタシスから生まれたものなのです。
たとえば、
- 夏の暑い日に、汗をかいて体温を下げようとする
- 冬の寒い日に、体が震えて体温を上げようとする
というのは、ホメオスタシスの働きなのです。
ホメオスタシスは情報空間まで広がっている
「暑いから汗をかく」というのは、「物理空間」にホメオスタシスが働いている現象です。
それだけでなく、人間は「情報空間」にもホメオスタシスが働いています。
たとえば、
- ホラー映画を見て鳥肌が立つ
- 墓を見たら不吉な感じがする
ホラー映画は現実の出来事ではありません。
墓が不吉だと思うのは迷信です。
それにもかかわらず、人間は情報空間の環境に反応します。
だから、ホラー映画や墓を見ると
- 汗をかく
- 不吉な感じがする
ということが実際に起こることがあります。
それは、人間のホメオスタシスは物理空間にだけ働くのではないからです。
情報空間の環境にもホメオスタシスは広がっているのです。
情報空間から大きな影響を受ける
私たちの悩みは、主に「情報空間」の問題です。
「飢え」や「寒さ」などの「物理空間」の問題よりも、「情報空間」の悩みのほうがはるかに大きな影響を受けています。
- 仕事ができない
- 人望がない
といった悩みは、「情報空間」の問題です。
それと同じように、
- 将来、こんな風になりたい
- こんな夢をかなえたい
と思うのも「情報空間」の環境です。
「情報空間」の環境の変化から「ホメオスタシス」が引き起こされる。
そこから、「コンフォートゾーン」という概念が生まれました。
コンフォートゾーンとは慣れ親しんだ領域
コンフォートゾーンとは、あなたが楽にしていられる領域のことです。
- 自宅
- 通い慣れたお店
- いつも一緒にいる友達
その領域だったら、安心していられます。
コンフォートゾーンは、物理空間だけでなく情報空間にも存在します。
そこには、
- 自分は何者なのか
- どこに所属しているか
- どんな生き方をしているのか
- どんな人と付き合うのか
- 何がふさわしいのか
といった考えも含まれます。
コンフォートゾーンには一定の幅がある
コンフォートゾーンは、ある一定の幅をもって設定されています。
「これより上がったり下がったりすると嫌だ」という基準がどこかにあります。
その基準は、「その人にとって重要かどうか」です。
たとえば、テストの点数があります。
テストの点数がどのくらいが心地いいと感じているかは、人それぞれ違います。
「80点以上じゃないと嫌だ」
という人もいれば
「30点くらいでいいや」という人もいます。
たとえば、80点以上がいいという人は79点でも不快に感じます。
次のテストでは、90点や100点を取ろうとします。
その逆もあります。
30点でいいやと思っている人が80点を取ると、居心地が悪くなります。
次のテストで、0点とか10点を取ってしまうのです。
コンフォートゾーンの中に保とうとする
一般的にはテストの点は高ければ高いほどいい。
というのが普通なので、「そんなことはない」と思うかもしれません。
でも、なんとなくテストの点は高い方がいいと思っているのは、コンフォートゾーンの中に入っていないせいです。
だから、テストの点が高くなることはないし、高くなったとしてもすぐに今まで通りの点数になるのです。
それは、無意識の働きです。
- お金が欲しい
- お金さえあれば
と言っている人も、同じことが言えます。
お金がないのがコンフォートゾーンになっているので、そこから外れるのを無意識的に避けているのです。
そのせいで、お金持ちにはなれないのです。
年収10倍をコンフォートゾーンにする方法!
年収10倍をコンフォートゾーンの中に入れる
年収を10倍にできるかどうかは、コンフォートゾーンをどのように設定するかにかかっています。
コンフォートゾーンを年収10倍に設定して、その中にゴールへ向かう道筋を作ることが出来れば無意識がゴール達成のために必要なことをしてくれます。
無意識に任せれば「年収10倍が」達成できるので、「努力はいらない」のです。
なぜ年収を10倍にしたいのか?
「お金がない」という人は、コンフォートゾーンの中に「お金がある状態」がないからです。
なぜ、年収を10倍にしたいのか?
切実な理由がないかぎり、コンフォートゾーンの中には「お金がある状態」が入って来ません。
無意識の働きは、
- 現状に合致している
- 現状を保つ
なので、それに合わないものは見えなくしているのです。
臨場感がないと無意識が働かない
たとえば、家族が病気になってどうしてもお金が100万円必要だ。
絶対に家族を助けたいと思う。
このような場合、100万円がある状態がコンフォートゾーンの中に入ってきます。
そうなると、無意識は24時間100万円を作る方法を考え続けます。
それと同じように、年収を10倍にするためには切実な理由が必要です。
「なんとなくお金が欲しい」では無意識が働いてくれません。
年収を10倍にする方法がスコトーマに隠れている
大概の場合、年収を10倍にする方法は目の前に転がっています。
世の中には、あなたの年収の10倍以上の人はたくさんいます。
でも、スコトーマ(盲点)になっていて見えていないのです。
それには、2つの理由があります。
- 知識がない
- 重要性がない
という理由です。
好きなこと、やりたいことをする
人間の脳は、「好きな事」や「やりたい事」をやっている時は最高のパフォーマンスを発揮します。
なぜ、年収を10倍にしたいのか?
そのための方法を、好きなこと、やりたいことに設定します。
「好きなこと」「やりたい事」をどうしてもやりたい。
これは、切実な願いです。
無意識が働くのでゴールが達成されやすくなります。
でも、実際は「やりたいこと」はなかなか見つかりません。
多くの人は自分の可能性の限界を自分で設定しているからです。
そのために、
- やりたくないことを我慢してやるのが仕事
- 好きなことをやっていては食っていけない
と思い込まされています。
お金がないのは、お金のためにやりたくないことをやっているのが原因です。
「やれるかどうか」ではなく「やりたいかどうか」
私たちは、「やりたいかどうか」ではなく「出来るかどうか」で判断する癖がついています。
でも、そこには自分の意志がありません。
そこが問題です。
たとえば、すぐに達成方法が分かるようなゴールはいいゴールではありません。
コンフォートゾーンが現状からずれていないからです。
だから、現状の外側にゴールを設定する必要があります。
- 現状の自分では絶対に達成できない。
- 達成方法がわからない
- でも、絶対に達成したい。
そのようなゴールが現状の外側のゴールです。
自分だけ幸せがゴールだと現状維持になる
年収を10倍アップさせるというゴールがいいかどうかは、理由次第です。
年収アップの目的が、自分だけの幸せだと現状維持が精いっぱいです。
たとえば、年収アップの目的が
- 「ほしいものが買えるようになるから」
- 「家を新築したいから」
- 「モテるようになるから」
というような理由では、無意識は働いてくれません。
自分の幸せだけのゴールでは、無意識が本気にならないからです。
その証拠に、多くの人が不満足な人生を送っています。
それは、現状のコンフォートゾーンから抜け出せていないからです。
自分だけの幸せは、現状のコンフォートゾーンの中にあります。
自分だけの幸せを願うほど、現状維持の力が強くなるのです。
だから、現状のコンフォートゾーンの外側にゴールを設定する必要があります。
自分を含む多くの人の幸せは、現状のコンフォートゾーンの外側にあるからです。
年収を10倍にするには
現状のコンフォートゾーンの外側にゴールを設定して、年収を10倍にする方法とは。
たとえば、
- 切実な理由があって誰かをサポートするために起業する。
- 実際に、多くの人から喜ばれる。
- 売り上げが上がる。
- その結果、年収を10倍アップさせる。
という感じです。
- 困っている人を助ける
- 誰かの役に立ちたい
- 誰かを喜ばせたい
というような理由で起業した場合、現状のコンフォートゾーンの外側にゴールが設定できます。
より多くの人の役に立てれば、事業の規模は拡大します。
年収が100倍になるのも夢ではありません。
- 自分以外の人を幸せにする目的で
- 自分が心からやりたいことをやる
それが、コーチングのゴール設定です。
エネルギーと創造性の源は、そのようなゴールから生まれます。
やりたい事を見つける方法
現状のコンフォートゾーンの外側にゴールを設定する条件は、
- よりたくさんの人を幸せにする
- 心からやりたいことをやる
ということです。
そうすると、
やりたい事が、どうしても見つかりません。
と答える人がほとんどです。
やりたいことがわからない場合、趣味を充実させることです。
趣味は、誰にとってもやりたい事だからです。
たとえば、
- 鉄道模型
- カメラ
- フィギュア
でも何でも構いません。
趣味も仕事も回りから止められてもやりたいこと
趣味を見つける条件は、
- 周りから止められてのやりたいこと
- 趣味の世界を深める
- その分野の専門家になる
ことです。
とにかく、趣味に没頭することが重要です。
実は、それが仕事を選ぶときのマインドの使い方と同じだからです。
仕事とは、やりたくないことを我慢してやることではありません。
それは、間違ったマインドの使い方です。
仕事を探す時の正しいマインドの使い方は、趣味と同じです。
「周りから止められてもやりたいこと」という点で同じなのです。
気が付かなかったニーズが見えてくる
趣味の世界は、お金になるかどうかではありません。
むしろ、お金は出ていくばかりです。
でも、お金をかければかけるほどよりマニアックな世界が広がっていることが分かります。
趣味の世界では、純粋に自分がやりたいことを追求していきます。
その時に、コンフォートゾーンがズレて今まで誰もが付かなかったニーズが見えてきます。
消費者のニーズから考える
たとえば、美少女フィギュアをカスタム(改造)して売るのを仕事にしている人がいます。
イーベイなどの海外オークションサイトでは、高値で取引されています。
美少女フィギュアの中にも、いろんなキャラクターがいます。
高値で取引されるのは、一般的に見て、明らかにロリコンの世界です。
でも、一部で圧倒的な支持を受けています。
それは、常識が通用にないマニアックな世界です。
マニアの気持ちはマニアにしか分かりません。
どのようにカスタムすれば喜ばれるのかセンスが試されます。
そのためには、誰よりもマニアックである必要があります。
もちろん、美少女フィギュアが心から好きな人に限られます。
お金のためではなく、心から好きなことを純粋に追及することです。
そこまでしてようやく、消費者のニーズが理解できるのです。
苫米地式コーチング認定コーチ 渡辺 実