「潜在能力」を引き出したい方へ
「変性意識」の状態というのは、自分の潜在能力が発揮されやすい「意識状態」です。
「変性意識状態」が自分で作れるようになれば、「ここぞという時」でも緊張することなく、実力が発揮できます。
また、
- 催眠術
- 気功
などでも、この「変性意識」が利用されています。
はじめまして。苫米地式コーチング認定コーチの渡辺です。
自分が「変性意識状態」になると、相手も「変性意識状態」になります。
人は、「変性意識状態」になると相手からの影響を受けやすくなります。
自分の「変性意識」をコントロールすることができれば、相手の無意識に大きな影響を与えることが出来ます。
「変性意識」は、誰でも簡単に生成できます。
この記事では、「変性意識」の使い方についてお話しします。
変性意識とは?

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人は常に変性意識状態
変性意識とは、臨場感を感じている世界が「仮想世界」にある状態を言います。
ほんの少しでも「現実世界」ではない「仮想世界」に臨場感を感じたら「変性意識状態」ということになります。
たとえば、
- 言葉を話すこと
- 言葉を聞いて認識すること
というのは、「言葉の世界」という仮想空間に臨場感を感じているので「変性意識状態」です。
たとえば、「明日は何をしようかな?」と考えた時点で「変性意識」です。
考えるということは、頭の中で思いを巡らせているからです。
「思考する」というのは、「仮想空間」に臨場感を感じていることになります。
ということは、私たちにとって通常な状態が「変性意識状態」です。
「変性意識状態」とは、決して特殊な状態ではないのです。
トランス状態とは?
「深い変性意識状態」のことを「トランス状態」と言います。
たとえば、「映画」を見ている時は「トランス状態」です。
映画の世界(仮想空間)の臨場感の方が、座席に座っているお尻の感覚(現実世界)よりもはるかに強くなっています。
他にも
- 催眠状態
- 睡眠状態
- テレビ
- 漫画
- 小説
などに没頭しているときも、「トランス状態」です。
- 映画を見てびっくりして飛び上がる
- 小説を読んでなく
- テレビを見て笑う
などは、「仮想世界」に臨場感を感じているからです。
なぜ人は簡単に変性意識状態になるのか
これまでは、深い変性意識状態とは「トランス」の事だと解釈されてきました。
例えば、催眠術をかけられた人は、「酩酊状態や恍惚状態」になり催眠術師の言いなりになってしまいます。
しかし、現在では「酩酊状態」や「恍惚状態」でなくても、「変性意識状態」になることが分かりました。
たとえば、音楽を聴いたときに「この曲はいいな」と思ったら「変性意識」になっています。
人はもともと、「変性意識状態」になりやすいのです。
「変性意識状態」とは、「物理空間」よりも「仮想空間」に臨場感を感じている状態のことを言います。
ちょっとでも考え事をしたら、それは「変性意識状態」ということになります。
ホメオスタシスの働き
私たちが、変性意識になってしまうのは「ホメオスタシス」の働きです。
「ホメオスタシス」とは、恒常性維持機能のことです。
「ホメオスタシス」とは、人体を生き永らえさせるために、一定の状態に心身を保とうとする脳の働きです。
- 寒くなったら体が震えて体温を上げる
- 熱くなったら汗をかいて体温を下げる
というように外部の環境に適応する働きです。
人間は、ホメオスタシスが「情報空間」にも広がっています。
- 映画を見て感動する
- 小説を読んで涙を流す
というのは「情報空間」にホメオスタシスが働いた結果です。
ホメオスタシスは、その人が「臨場感」を感じている世界に対して発動します。
「ホメオスタシス」とは、「物理空間」でも「情報空間」でも関係なく「臨場感」を感じている世界とのフィードバック関係なのです。
目の前の世界は情報空間
私たちは、目の前の世界を五感で感じています。
目の前の風景を、
- 目で見て、
- 耳で音を聞いて、
- 手触りを感じて、
- 鼻で匂いを嗅いで、
- 舌で味わって
認識しています。
目の前の風景は、人によって見えているものが違います。
人は、重要なものしか意識に上がらないようでなっています。
それは、五感から入ってくる情報があまりにも膨大だからです。
たとえば、が街を歩いていても見えてくるものも違います。
- お腹がすいている人は、飲食店が目に入ってきます。
- お腹が満たされると、飲食店はもう目に入ってこなくなります。
このように、その時の重要性で目の前の風景は変わります。
人は重要度によって、見ている世界を調整して現実を作り変えています。
つまり、目の前の世界は、脳が重要性によって作り上げた世界ということになります。
脳にとっては、目の前の世界は「映画」や「小説」などと同じ「情報空間」と何の違いもないのです。
変性意識状態ではラポールが生まれる
ラポールとは?
ラポールとは、「同じ臨場感空間を共有している者同士が感じる親愛の情」です。
臨場感空間には、
- 物理空間(クラスメート、会社の同僚など)
- 仮想空間(趣味嗜好、価値観など)
の両方が含まれます。
ラポールが生まれると、お互いに親近感を感じるので「相手に対する要求」が通りやすくなります。
ということは、相手を変性意識状態(トランス状態)にすれば、相手を思い通りに動かすことが出来ます。
変性意識状態の秘密
変性意識状態になると、影響を与えられやすくなります。
人は変性意識状態になると、とても素直になります。
それは、変性意識の時に、幼い子供のような意識状態になっているからです。
どんな人でも幼いときは親の言うことを受け入れます。
それは、その方が生存確率が高くなるからです。
つまり、変性意識になると素直に相手の言うことを受け入れるようになるのは、自己保存本能なのです。
「Rゆらぎ」とは?
ラポールを生み出すには、お互いに強い臨場感空間を共有する必要があります。
強い臨場感空間を共有する方法としては「Rゆらぎ」という方法があります。
- 相手が無意識に感じていることを意識に上げさせる
- 相手が無意識に感じていることをこちらが意識に上げる
どちらの方法でも、相手の「リアリティー」を揺らがせることが出来ます。
「リアリティ―」とは、その人が臨場感を感じている世界のことです。
相手のリアリティーを揺らがすと、ゆらがした方は、「臨場感世界の支配者」になれます。
臨場感空間を支配する方法
相手を自分の臨場感世界に引き込むには、言葉を使うやり方があります。
たとえば、
- 髪型を変えましたか?
- 今日は一段とお美しいですね!
という具合に言葉を使って、相手が無意識に感じていることを意識に上げさせます。
そうすると、相手が臨場感を感じている世界が、自分の言葉で作った臨場感世界に移行します。
相手は、こちらの言うことを聞いてくれるようになり、「相手に対する要求」が通りやすくなります。
変性意識を生成する
「相手の臨場感世界を支配する」には、言葉を使わない方法もあります。
それは、こちらが相手よりも先に「変性意識状態」になることです。
そうすると、相手もひれに引きずられて「変性意識状態」になります。
そうすると、自分が作り出した臨場感世界に相手を引きずり込むことが出来ます。
その時のコツは、相手の目と目の間をぼんやりと見ることです。
そうすると相手の無意識は、より深く支配されるようになります。
練習次第では、一瞬で深い変性意識状態を生成することが出来ます。
「言葉」を使うと、相手の意識に上がるので相手の「言葉」で否定されることがあります。
そうならない為にも「言葉を使わないやり方」の方がより効果的です。
変性意識を生成する方法
逆腹式呼吸
「逆腹式呼吸」を5~10分間続けていると
- 気持ちが落ち着いてくる
- 心も体もリラックスしていく
- 気持ちがいい感覚になる
これが、「変性意識状態」です。
体がこの感覚を覚えてしまうと、一瞬で「変性意識状態」になることが出来るようになります。
何回も練習することで、「変性意識」を自由に使えるようになります。
逆腹式呼吸のやり方
- リラックスした状態で椅子に座る
- ゆっくりと息を吐きながらお腹を膨らませていく
- 息を吸うときはお腹を引っ込めるようにする
- 呼吸をしながら体をゆるめていく
ポイント
- 息をするときに、「吸い込む空気」と「吐く時の空気」を意識に上げます。
- 鼻や横隔膜に空気が触れるのを感じながら「逆腹式呼吸」を行います。
- 呼吸は息を「吐く時」も「吸う時」も静かに行います。
- 特に、息を吐く時に体をゆるめていくのがポイントです
苫米地式コーチング認定コーチ 渡辺 実