

ゴールの世界の臨場感を上げるとコンフォートゾーンがゴール側にずれる。
その結果、ゴールの達成方法が分かるようになりゴールは達成される。
というのは、間違えではありませんが、正しくもありません。
そこが分からないと、お金持ちやモテモテになるというゴールは達成できません。
なので、そこのとことは正確な理解が必要なので解説します。
ゴールは現状の外側に設定するというのが原則です。
なぜなら、現状の内側にゴールを設定すると現状の重要度が増してしまうからです。
現状の内側のゴールで代表的な年収アップとかモテモテになるとかは一見いいゴールのように見えるのですが、実はそうでもないのです。
なぜなら、多くの人にとっては今までと変わらないゴールだからです。
これではゴールを設定する意味がありません。
だから、いままでと何も変わらない現状が続くことになります。
年収アップやモテモテになる一番いい方法は、現状の外側にゴールを設定することです。
現状の外側のゴールを設定して、それを達成するためにはお金が必要だし人から尊敬される必要がある。
そうなってくると、年収アップやモテモテの状態がコンフォートゾーンになる可能性が高くなります。
現状から年収アップやモテモテの状態にコンフォートゾーンがズレます。
そうすると、無意識がきちんと年収をアップさせてくれたり人から尊敬されるようになる方法を24時間考え続けてくれます。
どうすれば、現状の外側にゴールが設定できるのかといえば抽象度を上げて考えるということです。
簡単に言えば、自分だけの幸せではなく、なるべくたくさんの人を幸せにすることをゴールにすることです。
みんなのために自分はいったい何をやりたいのかを考えることです。
自分のことよりも他人の幸せを優先して考えるくらいでちょうどいいのです。
そのことで、いままで見えなかったスコトーマに隠れていたゴールが見えるようになる確率が上がります。
そういうと自己破産してまで人助けをした方がいいという風に聞こえるかもしれませんがそうではありません。
ゴールを設定するのは、現状に固定されているコンフォートゾーンをずらすのが目的です。
いいゴールかどうかは、紙に書いているゴールを見てもわかりません。
ゴールを設定することで、今まで見えなかったことや分からなかったことが分かるようになったか?
コンフォートゾーンがズレたかが最重要です。
たとえば、ゴールを設定することで今まで嫌いだったことや人が好きになった。
このようなことがあると、いいゴールです。
ゴールを設定することで行動したくなるのはすごくいいことですが、必ずしもすぐに行動しなくてもいいのです。
ゴールの世界の臨場感を上げるというのは、ゴールの向かっていく自分の姿の臨場感を上げるということです。
現状の外側にゴールを設定することで、お金持ちやモテモテがコンフォートゾーンになる場合があります。
お金持ちやモテモテをゴールに設定してしまうと、現状がコンフォートゾーンになってしまうのです。
すでにお金持ちになりたいとかモテモテになりたいというのは、人が生まれ持った本能的な欲求だからです。
現状の内側のゴールを設定するのは絶対にダメなのかといえば、必ずしもそうではありません。
暫定的なゴールを設定する方法も苫米地博士の著書で紹介されています。
これは、現状の内側のゴールだと知りながらとりあえずゴールを設定する方法です。
そのことで、コンフォートゾーンがずれて、スコトーマが外れて自分の本当にやりたいことが見えてくるかもしれないということです。
そのかわり、暫定的なゴールを設定するときは、いつまでにゴールを達成するか期限を決めるのが原則です。
たとえば、5年後にボクシングの世界チャンピオンになる。
というようなゴールを設定したとします。
そうすると、何もしなかったら気持ち悪いのでボクシングジムに通うことになります。
そうすると、ゴール達成の可能性が上がるだけでなく、今までとは違う風景が見えるようになります。
ゴールに向かって働きかけが始まったというわけです。
実際にボクシング試合をするようになれば、またコンフォートゾーンがズレていきます。
プロデビューすれば、またゴールの実現の可能性が高まります。
それと同時に、自分が本当にやりたいことが見えてくる可能性が出てきます。
だからと言って、小さいゴールを持つ方がいいというわけではありません。
とりあえずのゴールを決める場合でも、実現の可能性を現状の自分に合わせて考える必要はありません。
先程の例でも話した、ボクシングの世界チャンピオンくらいがちょうどいいのです。
ゴールを設定するときに、どうやって実現すればいいのかを考える必要はないのです。
ゴールの達成方法は、いつもあなたの目の前にあるのです。
でも、ゴールを設定しない限りそれは見えないのです。
だから、ゴールを設定するのはコンフォートゾーンをずらすことが目的です。
まとめ
- ゴールは、現状の外側に設定するのが原則。
- ゴールの世界そのものではなく、ゴールに向かっていく自分の姿の臨場感を上げていく。
- そのことで、コンフォートゾーンが現状から、ゴールに向かっていく自分にずれる。
- お金持ちやモテモテになるというのはゴールになりにくい。
- でもお金持ちやモテモテになるというのは、現状の外側のゴールに向かっていく自分にとってのコンフォートゾーンとしてなら成立する可能性がある。
- そのほかにも、とりあえず暫定的なゴールを設定するという方法もある。
- その場合は期限を決める。
- そうすることで、コンフォートゾーンがずれて新しい風景が見えるようになる可能性がある。
- いずれにせよ、ゴールを設定するのはコンフォートゾーンを現状からゴールに向かっていく自分の姿にずらすのが目的。
- いいゴールかどうかは、自分が変わったかどうかで判断する。
苫米地式コーチング認定コーチ 渡辺 実