無意識の働きで努力なく変われるとはどういうことですか?

コーチングでよく言われるのは、「無意識の働きで努力なく変われる」ということです。
でも、そのことが実感できない人が多いのではないでしょうか?
私にも、なかなか変われない自分に悩まされた経験があります。

その解決策は、抽象度のレイヤーの移動にあります。
「無意識に」ではなく、意識的に自分がどの抽象度のレイヤーにいるのかを理解していることが大切です。

たとえば、ダイエットの場合で説明します。
ダイエット法でまず意識に上がるのが、「運動」「カロリー」「腸の働き」「代謝」「低炭水化物」などです。
これを第1階層とします。

次に、「ブリーフシステム」が意識に上がります。
自分はどのようなスタイルが心地がいいのかという信念です。
これを、第2階層とします

まとめると、「体」→「心」です。
ひとつ上の抽象度の階層性を意識する必要があります。

「運動」や「カロリー制限」(体)などをしてもリバウンドしてしまう。
その場合は、ブリーフシステム(心)を変える必要があります。

結果が出るまで抽象度の階層性を上がっていく必要があります。
理想のスタイルがコンフォートゾーンになるまで鮮明にイメージし続けます。

でも、抽象度を上げただけではダメでなのです。
多くの人がここで間違えてしまうのです。

抽象度を上げた後に、抽象度を下げて行動する必要があります。
ダイエットでいえば、もう一度「運動」や「カロリー制限」などの階層性に戻る必要があります。
必要があれば、抽象度を上げて考えてから、また行動することを繰り返す必要があります。

これは情報空間を移動するトレーニングになります。
繰り返すほど体力が付き、抽象度のレイヤーを移動することが出来るようになります。

ここで、もう一つの問題が出てきます。
それは、ホメオスタシス(恒常性維持機能)の働きです。

簡単に言えば、ダイエットをしてもリバウンドしてしまうということです。
抽象度の階層性を移動するのを邪魔するのがホメオスタシスの働きです。
それが、ダイエットをするときの心理的な抵抗につながります。

「ひとつ上の階層性から働きかけましょう」といっても現状のブリーフシステムが邪魔をします。

ダイエットと言えば、

  • 炭水化物を取らなければ痩せられますよ
  • カロリー制限でしょう。
  • 運動するのが一番です。
  • 腸の働きをよくしないと痩せられません。
  • 代謝をよくするのが近道です。

どれも間違ってはいないのですが、正しいとは言えません。
なぜなら、多くの人がリバウンドを経験しているからです。

何度もリバウンドしてしまうと、先にブリーフシステムを変える事が面倒になってしまいます。
それで、ブリーフシステムを変える前に、ダイエットを始めてしまいます。
そして、リバウンドを繰り返してしまいます。

無駄な努力を続けていると、それがコンフォートゾーンになってしまいます。
リバウンドするのが気持ちよくなり、そこから抜け出せなくなります。

コーチングを学んで変わりたくても変われない。
そんな状態が続くのは、そこがコンフォートゾーンになってしまっている可能性があります。
変われなくても頑張る自分から抜け出せなくなるのです。

なので、まずは古いブリーフシステムから脱却する必要があります。

「困難は、新しい思想にあるのではなく、大部分のわれわれと同じように教育されてきた人々の心の隅々にまで広がっている古い思想からの脱却にある。」
(J.M.ケインズ 雇用・利子および貨幣の一般理論 塩野谷祐一訳 序文より)

まずは、ひとつ上の抽象度の階層を意識することです。
それから、ひとつ下の抽象度の階層性に戻り、行動することです。
これを繰り返すことで、抽象度の階層性を移動する体力が付きます。

「体」→「心」の移動、「心」→「体」の移動を繰り返すのです。
どちらかだけではうまくいきません。
「ビジュアライゼーション」→「行動」です。

邪魔をするのが、古いセルフイメージです。
それを意識に上げるのが、抽象度の階層性を意図的に移動する方法です。

自分を意図的に変えていくには、何度も繰り返し練習することです。
いちどでもそれがうまくいくと、それがコンフォートゾーンになります。
今度は、成功するのが気持ちよくなります。

苫米地式コーチング認定コーチ 渡辺実

メルマガ登録で限定公開の動画「他者の内部表現の書き換え方」をプレゼント!メルマガ登録は、こちらから