6、ポジティブなイメージを潜在意識に埋め込む(Want to 創造的回避)

あなたの価値観が明確だと、それは、現状を抜け出すための理由になります。

明確なビジョンを持ち、価値観をはっきりさせる。

ビジョンについては、こちらから

そうすることで、あなたが不満足な現実を抜け出して、現状では考えられないような輝かしい未来を目指すことができます。

あなたは「しなければならない」ではなく「したい」と思うようになります。

「しなければならない」という考えは、あなたの逃避や回避の行動をとらせます。

それに対して、あなたの「したい」という思考ほど重要なものはありません。

それは、目標を達成するためにあなたをクリエイティブにするからです。

あなたは、物事を先送りをした経験はありますか?

たとえば、やらなければならない仕事とか、家事とか。

それは、誰にでも経験があることです。

そして、面倒だと思うことをやらない口実は、いくらでもクリエイティブに考え付くものです。

天気のせいにしたり、体調のせいにしたり。

潜在意識が行うこういった働きを、創造的回避といいます。

しなければならない(Have to)という考えは、潜在意識にあなたに現状にとどまらせる働きを起こさせます。

退屈な現状から抜け出すのは、Have toではありません。

あなたがしたいこと(Want to)なのです。

だからこそ、現状から抜け出すためにあなたがする選択と行動は、すべてWant toという気持ちから起こすことが重要です。

ポジティブな動機を持てば、問題の解決、対立の解消、満足できる結果を手に入れるというポジティブなイメージが潜在意識に刷り込まれます。

このことが、目標を達成するのを楽しいものにしてくれます。

そして、あなたがWant toに基づいた選択で行動出来たら、すべての結果はベストだと言えます。

自分の選択と行動に責任を持てるからです。

一方で、Have toに基づいた選択と行動は、悪い結果が出た場合、「本当はこんなことをしたくなかった」という言い訳を生みます。

Have toの行動は、結果を受け入れることができず、責任を感じることもありません。

かつてルー・タイスがコーチングをしたキプチョゲ・ケイノというケニア出身の中距離ランナーがいます。

ルー・タイスについては、こちらから

オリンピック出場を目指して練習していたのですが、レースの終盤の400メートルでいつも激痛に悩まされていました。

その苦しみを取り除き、目標を達成するために、ルー・タイスはコーチングを依頼されました。

ルー・タイス「レースのそのポイントに差し掛かった時、何を考える?」

キプチョゲ「あと400メートルの走らなければならない、と思います」

ルー・タイスは、キプチョゲの痛みの原因が、「しなければならないという思考」だと考えてこう答えました。

ルー・タイス「解決策はあるよ。でも、君はそれを嫌がるかもしれない」

キプチョゲ「教えてください、どんな方法ですか?」

ルー・タイス「最終ラップに入って、あと400メートルも走らなくてはならないと感じたら、そこで止まるんだ。走るのをやめるんだ。そこに止まって、トラックの内側に座り込むんだ」

キプチョゲ「そんなのバカげています。座り込んだら、レースで負けてしまいます。」

ルー・タイス 「そうだ。そのことで君の肺は苦しくなくなる」

キプチョゲ「僕が何のために走っていると思っているんですか」

ルー・タイス「まったくわからないな。いいかい。私が走らないことは知っているだろ。私だってあの痛みには耐えきれないさ。」

キプチョゲ「僕が走るのは、モントリオールオリンピックで勝てたら牛がもらえるんです。僕の国では、それでずいぶん金持ちになれるんです。家族は、僕をアメリカの大学にやるために自分たちの生活を犠牲にしてきました。だから、僕は家族のためにも、国のためにも金メダルを取りたいんです。」

ルー・タイス「じゃあ、黙って走ったらどうなんだ。君は走る必要はない。でも、走ることを選んだ。なぜ走りたいかを私に話した。それは、君の考えだ。君は無理して走る必要はないんだよ。」

キプチョゲ「僕は走って勝ちたいんです」

ルー・タイス「じゃあ、それに気持ちを集中させるんだ。したい、選ぶ、好むを忘れずに練習しなさい」

ルー・タイスの言葉に従ったキプチョゲは、1500メートルでケニア初の金メダルを獲得しました。

病気をおして出場した5000メートルでも銀メダルを取りました。

苫米地式コーチング認定コーチ 渡辺 実

7、アティチュードを変えてネガティブな情動を壊す(アティチュード)