

苫米地式コーチング認定コーチの渡辺 実です。
セルフとーチングでよく言われるのが、毎日がやりたいことだらけになるというものです。
やりたくないことはやらなくていい。
という言い方もされます。
でも、本当にそうなのでしょうか?
やりたくないというのは、つまりホメオスタシスの抵抗があるからです。
毎日がやりたいことだらけなら、現状が維持されることになるのではないでしょうか?
セルフコーチングでゴール設定をするときは、現状の外にゴールを置きます。
現状の外側のゴールとは、今のまま生きていたらたどり着けないゴールです。
すなわち、達成までの道のりがとても抵抗を感じるようなゴールになります。
なぜなら、ホメオスタシスの抵抗が現状に引き戻そうとするからです。
ゴールを達成するための行動は、現状からみるとHave toです。
つまり、できれば避けたいことになるはずです。
ゴール設定で重要なのは、現状の外側のゴールとWant Toなゴールについての理解です。
間違えやすいのは、ゴールを設定するときに、Want Toなゴールを設定することです。
これは現状の内側のゴールです。
たしかに、毎日がやりたいことだらけになりますが、現状は固定化されてしまっています。
この状態で「やりたくないことはやらない」などと言っていたら、ただのわがままな人になってしまいますよね。
では、どうすればいいのか?
ゴールを設定するときは、まず現状の外側にゴールを設定します。
そして、それがどんな障害や心理的な抵抗があったとしても実現したい。
そう思えるようにするために、ゴールの世界の臨場感を上げていきます。
そのためのツールが、アファメーションやビジュアライゼーションやセルフトークのコントロールです。
つまり、ゴールの世界の臨場感が高まれば、どんなに困難なことでもやりたいことになるということです。
現状から見たらホメオスタシスの抵抗にあって絶対にやりたくない。
それが、ゴールの世界から見るとやりたくて仕方がないことに変わるということです。
だから、毎日がやりたいことだらけになるというのは間違えではありません。
でも、それはゴールの世界から見ての話です。
ゴールの世界の臨場感が現状よりも強くなっていることが前提の話です。
それでは、どうすれば、現状の外側にゴールが設定できるのか?
こうなったら素晴らしいと現状で思えるようなゴールはすべて現状の内側です。
現状からみて、見えないのが現状の外側です。
やりたいことをゴールに設定してしまうと。現状がより強固になり、変わることが出来ません。
そこで、現状からみてやりたくないことをいくつか挙げてみることです。
たとえば、英語学習とか筋トレとか興味のない本を読むとか人それぞれだと思います。
現状の外側のゴールから見たら、それらがやりたくて仕方がないことになるはずです。
「だとすれば、それはどんなゴールだろう」
という具合に考えるクセをつけると、スコトーマが外れ、現状の外側のゴールがぼんやりと見えるようになります。
現状の外側のゴールは、ぼんやりとしたものでいいのです。
大切なことは、そのゴールを達成するために、今どのような自分であるべきかを臨場感をもって感じることです。
そうすることで、現状の自分とゴールを達成するために、今あるべき自分とのギャップが生まれます。
そのギャップが認知不協和を起こし、行動するためのエネルギーが生みだされます。
さあ、ゴールをいま一度見直してみましょう!
ゴールの世界の臨場感を上げる方法は、アファメーションやビジュアライゼーションやセルフトークのコントロールです。
朝起きてすぐにやると効果的です。
睡眠時は深い変性意識の状態です。
朝起きてすぐは、その状態がまだ続いているからです。
あるいは、自発的に深い変性意識を起せるようになるのが理想的です。
深い変性意識では、ゴールの世界の臨場感を上げることが出来るようになります。
そのための方法は、いずれ書きたいと思います。
現状の外側ゴール設定の最大の目的は、ゴールの達成のためではありません。
自分自身が変わっていくことです。
そのために必要なのは、「深いリラックスと現状の外側のゴール」なのです。
苫米地式コーチング認定コーチ 渡辺 実